会長・常任幹事会からひとこと(2025年)
2025年4月
桜の季節に思うこと
桜前線が北上しています。関東周辺の染井吉野は葉桜になってきています。皆様の地域はいかがでしょうか。私の思い出に残る桜の景色は何十年前の5月の連休に見た青森県弘前城の満開の桜です。
桜の季節は年度の変わり目でもあります。積み重ねた年月の中、栄養士をキーワードに振り返りをしてみようと思います。
2025年3月にはNHKの連続テレビ小説「おむすび」が終了し、日本栄養士会雑誌2025年4月号には公益社団法人日本栄養士会中村代表理事会長と出演された俳優の平祐奈さんの対談が掲載されています。あまり表舞台に出ない管理栄養士・栄養士ですが、地道な努力を重ねていることが、その存在と重要性を認識してくださる方々に伝わり、連続テレビ小説「おむすび」に繋がったように思います。
私が栄養士を目指そうと思ったのは小学生の時。たまたまラジオから栄養士募集をしていることを聞き、女子こそ手に職を持つべきと唱えていた母に「私、栄養士になる」と言ったのを覚えています。その言葉が今の自分に繋がっています。
新年度が始まり、新しい業務につかれた方や職場が変わった方もおられるでしょう。日々の積み重ねが栄養士存続の未来へ続くと信じています。1945年に日本栄養士会が設立され、今年で80年となります。この間日本栄養士連盟は栄養政策の実現のために栄養士会と連携し活動をして参りました。今年の7月には参議院選挙があり、会員の皆様のご協力を賜りたくよろしくお願い致します。国民の栄養と食を支える栄養士という職業が永遠に続くために、先輩方の足跡に感謝しつつ更に粘り強く活動をしていきましょう。
2025年4月 日本栄養士連盟 副会長 海老原昌子

2025年1月
新年のご挨拶
あけましておめでとうございます。新たな年の初めを迎え、皆さまには健やかにお過ごしのことと、お慶び申し上げます。昨年1年、都道府県支部での活動に対し、心より感謝を申し上げます。
新年の抱負 ・・・・・ しなやかに、したたかに
今年の干支は、「乙巳(きのと・み)」です。「乙(きのと)」は困難があっても紆余曲折しながら進むことや、しなやかに伸びる草木を表しています。「巳(み)」は蛇を表し、古来より豊穣・金運を司る神様として祀られ「再生と変化」を意味します。脱皮し強く成長する蛇は、その生命力から「不老長寿」を象徴する動物、または神の使いとして信仰されてきました。
「乙巳(きのと・み)」の組みあわせは、これまでの努力や準備が実を結び始める時期を示唆し、従来の考えに拘泥しない柔軟な姿勢とともに、弛まぬ努力が必要になります。
本会においては平成21年(2009年)に再設立してから2025年は新しい局面の入り口に立っています。
今までの活動・・
国民に関わる政策を法律の形にするために栄養士議員連盟の再構築、日本栄養士連盟を設立しました。
国会での栄養業務等の理解を深め、議員立法により管理栄養士国家試験の完全実施、業務の明確化と登録制から免許制へなど充実が図られ、国民の健康づくりのために栄養改善の役割を果たしてきました。
そして現役で活躍中の会員の皆さま・・
栄養政策の提案について栄養士会の目的を達成する必要な政治活動を行う栄養士連盟活動を理解いただき、意識改革とともに主体的に関わっていただきたいと思っています。意識改革には相応の時間もかかるでしょうが、まずは都道府県支部ごとにレジリエンスを持ち、本年の干支にあやかって、しなやかに、したたかに、栄養士会ととも着実に前進することで最終的に望む結果に近づけることになると願っています。
2025年1月 日本栄養士連盟 会長 井上 幸子
